調停離婚のポイント
調停離婚のポイント
調停は、第三者である調停委員(厳密には、調停委員会であり、そこには裁判官も入っています)に話を伝え、調停委員は両方からの話を聞いて、アドバイスをしてくれたり、過去の事例や法律からするとこのような解決になると提案してくれたり、場合によっては相手を説得してくれることもあります。
ですが、調停委員は他人ですから、あなたたち夫婦の実情をもともと知っているはずはありません。
両当事者が、調停委員に伝えないと、なぜ離婚したいと思うようになったのか(あるいはりこんしたくないと考えているのか)はわかってもらえません。
自分の言い分を的確に過不足なく伝えることは難しいものです。
ただし、口がうまい方が有利になって口べたな方が不利になるというのはおかしいですよね。
自分の言い分を調停委員にきちんと理解してもらうには、
・感情的にならないことをこころがけること。
・自分の意見や考えと、客観的に起きた事実はわけて伝えることを意識しましょう。
・緊張してしまうのは仕方がありません。はじめて行く裁判所で緊張しない人の方が珍しいかもしれません。できるだけリラックスすることを心がけましょう。
・緊張して、自分の言いたいことが伝えられないと思う人は、事前にメモを準備して、自分が言いたいことを書いてみましょう。
書くことによって、自分の考えがまとまったり、自分の一番言いたいことは何か、調停委員にわかって欲しいことは何か、が明確になることもあります。
メモを見ながら話をしても良いので、落ち着いて調停委員に伝えましょう。
・調停委員の話を最後まで聞くこと。
自分に不利な内容の話が出ると、頭に血が上って、それ以上話を聞かなくなってしまう人がいます。
調停委員の話は、あくまでその時点までに聞いた内容を前提に話をしているのですから、最後まで話を聞いた上で、事実と違うところは違うと伝えてください。