解決事例23  妻と価値観が合わない夫が、解決金を100万支払うことで調停による離婚が成立した事例

依頼者  夫(会社員)
相手方  妻(無職)
子 供  2人
婚姻期間 約17年
手続   調停離婚

事案内容

 婚姻生活17年のうち、14年目頃から、夫が妻に対して、違和感を抱くようになっていました。妻が嫉妬深くなったり、何か妻に対して嫌がらせをしているなどの疑いをかけられることが多くなり、事実無根の疑惑を向けられた夫は、気持ちが休まることがなくなり、夫が自ら家を出て別居を始めました。

 妻に対して、離婚の話をしても、どうして離婚したいのか理由がわからないの一点張りで話が進みませんでした。

解決内容

 当事務所が依頼を受けた後、相手と話をしましたが、相手が離婚したい理由がわからない
ので離婚しないという話でした。その後も、交渉を重ねたところ、相手は、慰謝料を払ってくれるのであれば離婚してもよいと、態度が変化してきました。しかし、その後は、具体的に慰謝料をいくら希望するのか等の連絡をしても、返信がない状態が続きました。

 依頼者と打合せの上、事態が進まないので、離婚調停を申し立てることにしました。
 調停の中において、相手方は、慰謝料300万円という要求を明確にし、その条件を飲むのであれば離婚するという話でありました。

 しかし、こちらとしては、無職である相手方が新しい生活を始めるに当たり、一定の援助をすることはもともと検討していたが、300万もの高額な慰謝料を支払う理由はないので、慰謝料については拒否しました。

 このまま相手が高額な慰謝料の主張を維持するのであれば、こちらは訴訟にすることも検討していましたが、最終的に、相手は、引っ越し費用や新たに借りる賃貸物件等にかかるであろう敷金礼金等や当面の生活費等を考慮し、解決金として100万円支払う事で調停が成立しました。

 解決までに約1年かかりました。


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